DESIGN STORY
“魔の山”と呼ばれる理由。確かに、この山は簡単ではない。絶えず風は変わり、空は表情を変え、足元の一歩でさえ、確かな判断が求められる。けれど人はそれでもここへ向かう。何度でも、繰り返すように。それは恐れに惹かれているわけではない。この場所にしかない何かが静かに人々の心を引き寄せている。言葉にすれば「魔力」かもしれない。だがそれは人を惑わすものではなく、ただ深く、強く、離れがたく残り続ける感覚。気づけばまたここに立っている。理由を説明する必要はない。この山が“魔”と呼ばれるのは危険だからではない。静かに、そして抗えないほどに人々を惹きつける力があるからだ。